プロジェクトの特徴や制約事項とは PMの論述試験でも重要!

先日の記事で「プロジェクトとは何か」を紹介しました。

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プロジェクトの定義の一つである独自性についてですが、すべてのプロジェクトは何らかの特徴や制約事項があります。

そのため、類似のプロジェクトでも全くの同じプロジェクトというものはありません。

このプロジェクトの特徴や制約事項をとらえることは、選択する手法やツールなどが異なってきますのでとても大切なことです。

これは、IPAのプロジェクトマネージャー試験の午後Ⅱの論述試験でも毎回、必ず問われます。それくらい重要です。

今回の記事では、どのような特徴や制約事項があるのか、を代表的なものを紹介していきます。

プロジェクトの特徴・制約

代表的なものとしては、QCD(品質、予算、納期)に関わる内容です。特にプロジェクトマネージャーは、QCDを守る責任があります。

なお、IPAのプロジェクトマネージャー試験の午後Ⅱの論述試験では、プロジェクトの特徴になった背景や理由も記載する必要があります。

もし、特に理由もなければ特徴や制約にはならないためです。例えば、プロジェクトの品質を担保するように工程を進める必要がある、っと書いても何で品質を担保する必要があるの??、ほかにも大切なことあるよね??、っというツッコミを採点者に思わせてしまいますよね。

具体例

  1. 過去のプロジェクトにおいて、性能劣化によりユーザの業務に多大なる影響を与えてしまったため、性能要件を達成することは必須要件である。
    【対応】ユーザに非機能要件を整理することの重要性を認識してもらい、明確な数値でユーザと性能要件を合意すること。
  2. 現在、私の担当するプロジェクトとは別に開始した基幹系システム更改に多額の予算を充てているため、私の担当するプロジェクトでは予算の削減を経営陣から求められている。
    【対応】過去のプロジェクトで作成した設計書などの成果物を流用することでコストを削減すること
  3. 法令改正が2019年10月に控えているため、システム更改を2019年10月までに完了させることは必須要件であるが、現状、私の見積もりでは、1か月ほど間に合わない。
    【対応】長時間かかることが想定されるタスクには、人を追加で投入したり、さらに細かいタスクに分割し、分割したタスクを平行して実施したりすること

このような感じでしょうか。「+」を押すと私の考える対応を記載しています。

この対応については、当然、リスクもありますので、単純に対応方法を実施するだけではダメです。

そのリスクに対応するための、対策を用意しなければなりません。例えば、③で人を投入したからと言って解決するとは限りません。

ちゃんと、プロジェクトの特徴や開発標準を理解してくれている担当者でないと人を追加する意味がありません。以下のような法則もあります。

ブルックスの法則

遅延しているプロジェクトへの新規要員追加はさらなる遅延をもたらすだけである

なお、①の特徴については、私がプロジェクトマネージャー試験に書いた特徴とその対応です。

①、②、③はQCDに関わる内容ですが、例えば以下のようなこともあると考えられます。

ユーザからの要望で、まだ要件を検討中の機能もあるので開発中の変更にも柔軟に対応してほしい

このような場合、ウォーターフォール型の開発手法ではリスクが高いと考えられます。例えば、SD(詳細設計工程)で変更がありそれがその開発の根幹にかかわる部分だと、そもそも対応できなくなる可能性も出てきます。

そのため、今はやり?のアジャイル型の手法で開発を進めていく等が考えられます。明確になっている機能から作り始めて、検討中の機能は後で作るようにしていきます。

このように、プロジェクトの特徴や制約事項を考慮することで、対応する手法も変わってきます。

最後に

いかがでしたでしょうか。

プロジェクトの特徴をつかむことは大切なことです。また、IPAのプロジェクトマネージャー試験に合格したい場合には必ず記載しなくてはならない内容です。

私も、いろいろなプロジェクトがありました。100人月を超えるプロジェクトなのに私を含め3人しかない、しかも2人はほぼシステムの開発経験がないなんて・・・。

上司に人をくれ、っと言っても「いないものは出せないから何とかしてくれ」って。まあ、発注側なので要件の取りまとめが一番大変で詳細設計以降はお任せであったので何とかなりましたが。

それでも大変でしたね。

プロジェクトは、それぞれで必ず違います。プロジェクトの特徴をとらえて成功に導いていきたいですね。

以下、参考記事です。

プロジェクトマネージャー試験の論述対策の記事です。

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